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ベン・ウィッシュな休日Ⅰ...以前の記事
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ベン・ウィショー(416)
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AGAINST ☆ Talk Back & 私のレビュー
Ben: I feel it's a mysterious moment of what I think Christopher Shinn would describe as grace. It is mysterious so it's hard to say much more about it than that. But the gesture that Kate makes to Luke shifts something in him. It's sort of a gift she gives him, without even really knowing it or trying to or anything. Because he's receiving messages, he believes he's receiving messages and that's another message in a way, that moment. Ian: I think when you say "Thank you for forgiving me," a spell has been released there to actually feel forgiven. It suddenly grounds you and energises you for the end because a lot of people carry shame and guilt. They say shame is the hardest of all the feelings to carry. There might be compensatory things that all of the characters do to manage their shame and their wounds and suddenly, out of nowhere, a kind of blast from the past, a first love releases something with that forgiveness. Audience Member: We don't know what Luke's vision is, but as an actor and especially for the central character do you have an idea what this vision is?
What's great about the question is Ben knows what the vision is, the playwright's written it all out for him, so he's carrying that into that last sequence and no one else in the company does. So, Jon asks Sheila, "What are we doing? I need to know these plans" as a sort of compensatory way of dealing with oncoming trauma. Chris, the second character that Philippe plays, has a kind of "What is he going to say?" And I think Elliot’s character Melvin is kind of shocked because his investment in this vision - this mission - has been removed from him. And then, a sort of Mary Magdalene or whoever, suddenly you get this surprising communion, don't you with Tracy? Ian: How are you feeling about ending because you've got one more week after this. What's that like? How are you feeling because you're shot every night? It's a complex, let’s be honest it's a very complex zone to live in. What's it like for you there?
Ian: Most of the best art is - I'm talking about songs, novels, plays, films - they're really about one thing. How we process loss. How we deal with mortality and yes, there are lots of great things that are ‘entertaining’ and I love to be entertained. The best work, the deepest art is about us coming together and going through something together, which is challenging, about the big things. I just feel very grateful. You've not only sat through nearly three hours of an engrossing, hopefully, challenging play but you've come and sat with us. We care about it. Thanks for coming to the Almeida. Thanks for seeing a new play. ***** トークバックは、アルメイダのサイトから抜粋。 ***** 最初に: いつもながら、ベンの作品選びの勇気には感服。もともとこの作品をやるかどうかの段階のとき、リックソン監督と、監督の言を借りれば《作品の周辺をうろうろしていた》という。そして、トランプがアメリカ大統領になった時点で、二人で「よし、やろう!」と決断。 一流の表現者としてのノブリス・オブリージュ: 作品の内容がいかに現代社会とつながり、反映しているか?社会問題とどれだけコミットしているか? 007やパディントンなどのビッグヒットとのつり合いもあってか、常に一人の作家のインディーズ的勇気から始まるこういう作品に積極的に参加するベン・ウィショー☆ カーテン・コールの時の自信に満ちた表情が忘れられない。 そして、 この舞台が千秋楽を迎えた翌日に、ラスベガスの銃乱射事件が起きた。。。 ※この部分のみ10月11日に追記 *** 二夜、観て参りました。 (正直、一夜目はテレグラフの評のごとく内容が寒くて、幕間のロビーで「退屈だと思ったら、表現がストレートすぎるからね」という声が聞こえ、二幕目で帰る人(しかも私の両隣!)までいて、「どうしよーぉ…?」だったのだが、二夜目はまた印象が違った。もっと観れば何か掴めるかも・・・?と思った) う~ん、批評が難しい。 トークバックの内容を読んだらなお難しい。 完成形を提示していない。 ベンは事前に脚本家クリス・シンから、(他の役者には告げられていない)主人公のヴィジョンというものを独自に伝えられていた。 主人公のヴィジョンがあいまいだから、芯がない感じがして、掴めなかったが、 それをも、観客に託されていたのだ・・・ ベンも含め、脚本家、演出家は、もしかしたらこれを ”Show” ではなくて(問題提起の)”場” もしくは ”現場” にしたかったのかも… *** ベンは相変わらず、エネルギー全開で、登場とともに場の空気を変えたが、ベンが叫べば叫ぶほど、苦悩すればするほど、その(相手や観客への)気持ちの届かなさが逆にこちらに跳ね返ってきて、苦しかった。(そして、私は密かに吉野弘の詩の中の、「正しいことを言うときは少し控えめにする方がいい」を思い出していた・・・) それ(苦しくさせること)さえも、先読みした演技・演出なのだとしたら、観客は相当な理解力と忍耐力を要する。 だから、脚本の意図を考えずに、表面だけを追っていると退屈と感じてしまう・・・ ベンが言うように、「心地よいエンターテインメントではないから」というより、退屈という要素の方が大きかった・・・ 「ドキュメンタリーじゃないんだから、脚本として何か(ドラマチックな)《芸》を見せてよ」という気持ち・・・最初は。 私も浅いんだろう・・・多分・・・ 《芸》という意味では、役者が揃っていて、それだけでも楽しめた☆ ケヴィン・ハーヴェイ、アマンダ・ヘイル、ナンシー・クレイン。 この三人には、助演賞をあげたい。 ナオミ・ワーズナ—(スティーブン・ディレインの連れ合いさん)も暖かい声で、安定した演技。他もほとんど粒がそろっていた。 Bakkhai の時にも感じたけれど、ケヴィン・ハーヴェイがいい!笑いもたくさん取っていた。声が丸くておおらかで通るので舞台に向いている。演じ分けも巧み。 アマンダ・ヘイルも、ケイト役で本領発揮。もちろん、インテリIT女子シーラ役もぴったり。ルークを唯一、真に理解(しようとする)者。(ルークにとって、シーラの存在がなければ、救いがなくてとても観ていられなかった。) *** 脚本のクリス・シンが癌闘病中であることから、当然ベンにはそういうバイアスがかかっていることもくみ取れる。(判官びいきなベンだから・・・) 気に入ったセリフなども書きたかったけれど、 今日はここまで・・・ 千秋楽終わりましたね。 Thanks to ベン and other cast and the crew ! お疲れさまでした☆ ◆最後のカーテンコール? (ベン、最後に何か話したのかな・・・) うらら *** ネタバレ & 私の贅沢 ↓ (More をクリックしてください) ●ベン、また脱ぎます。 ●ベン、マスターベーションシーンがあります。 ●ベン、また殺される(撃たれる)シーン、あります。 (Talkback に すでに You're shot every night とありますが・・・) * ●ベン、稽古に入る前に TED Talk をたくさんYouTube で観たと言っていたけど、舞台でも、それらしきシーンを一回でもやって欲しかったなぁ・・・ ●どうしてみんなのアメリカンはすんなり聞こえるのに、ベンのは声はしゃがれたようになるのか?強調するためにどこかが緊張しすぎているのか?舌先でなく、喉でしゃべっている? * ●ベンが言う「心地よいエンターテインメントでない」というのはわかったが、 心地よくなくてもいいから、せめてエンターテインメントにはしてほしかった。内容上、無理なのか?悲劇をコメディで描く演出法もあると思うな。。 『ハミルトン』のような歴史劇をラップでやる時代なのだから。。 せめてマイケル・ムーア的アプローチとか・・・? シリアスなのを超シリアスにやってもなあ・・・ So what?って返ってくるだけ?So What? は本当は自分に問わなければならないことなのだが・・・ 神からの神託だったのなら、もう少しそこを膨らませてファンタジックにするとか・・・? 実際、いくつかの場面で、失笑が起きていたから、それをもっと逆手に取る、くらいの逆転の発想で・・・ 内容や意図が観客に確実に伝わるようにするため、見せ手にある程度の責任はないのか? そうやって甘やかされたから、観客が育たないのか? イギリスでさえそうなのか。。。 いや、ベンは、本そのものや、生のトークが好きだったり、舞台に関しては、最近とくに社会的 Issue とされていること=《生の素材を料理する過程》そのものに興味があるみたいだから、 自分が台風の目となってそのセンセーションに観客をも巻き込んで、場を渦にするプロセスにすべてがあると思っている? そうなれば芸術的なセンスや出来は二の次。。。? * そう、ひとつ特筆すべきことを忘れていました☆ 事件が起きて、テレビ画面にルークの写真が出ます。 オンタイムで銃撃事件を追うニュース番組。巻き込まれたITカリスマ、ルークのニュース肖像に使われていた写真がなんと、『スカイフォール』のプレミアの時の、ベルベットのジャケットを来ているQベンのもの! (そこだけ、コメディめかしていて、ギャグだった・・・) * フィールドは違うが、私は自分の仕事での上手く行かなさを思い出した。伝えたいことがあって、伝えようとすればするほど、その相手は遠のいていく。素通りしていく。そして、同じ場に居合わせた、そのことはとっくに理解してくれている人のみがさらにまた理解を深くしたり、大きく頷いたりしているその様を・・・
by uraracat
| 2017-09-28 21:10
| 舞台
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