アルヴォ・ペルト
(Arvo Pärt, 1935年9月11日- )はエストニア生まれの作曲家。しばしばミニマリスムの楽派に属する一人とされる。(Wikipedia より)
●
YouTube : Arvo Pärt - Für Alina (自作の解説)
●
YouTube : 歌姫 Björk の ペルトへのインタビュー
『ALINA』というアルバムには以下の2曲が交互(別録音)に入っています。ヴァイオリンとピアノだったり、チェロとピアノだったり、ピアノだけだったり・・・。
♪ 『For Alina ― アリーナのために』――
アリヌシュカの癒しにもとづく変奏曲(1976)
♪ 『Spiegel im Spiegel ― 鏡の中の鏡』(1978)
この、♪ For Alina ♪ のピアノだけのものが、『パフューム』のピアノ演奏のテーマに似ていると思うのは私だけでしょうか?なぜなら、私の勝手な勘ぐりなのですが、トム・ティクヴァ監督は2002年に、ポーランドのクシシュトフ・キエシロフスキー監督(1996年に逝去)の遺稿の脚本『へヴン』を映画化した経緯があるからです。その時にこの2曲を使っています。そこから自然と感化されて『パフューム』の作曲の時にちょっと似たものが仕上がったのかな?と。
『パフューム』の音楽自体も名曲です。ベルリン・フィルの名演も映画のサントラ(
なんと当オーケストラ初のサントラ演奏だったとか)としてはすごく贅沢だなあ、と拍手 ♪♪♪
実は私、キエシロフスキー監督も大好き♪(なぜだか、ロシア、東欧の文化にとにかく目がなくて…)。ベンも彼の作品を観たという新聞記事を読んだことがあるので、後日またそれについても書きます。
●
YouTube : トム・ティクヴァ監督『ヘブン』予告編
●
YouTube : 『ヘブン』のビデオクリップ
ケイト・ブランシェットは、ベンの出ている『アイム・ノット・ゼア』で女性ながらcool なボブ・ディランを演じていましたね。(もちろん、ベンとのからみはありませんでしたが…)
そしてまたこの2曲、アメリカのインディー系映画の旗手=ガス・ヴァン・サント監督の『Gerry ジェリー』(2002)にも使われていました。
●YouTube : 『gerry 』の予告編1ここでは ♪ For Alina
●YouTube :『gerry 』の予告編2こっちは ♪ Spiegel im Spiegel
→『ALINA 』の CD は
こちら で試聴と購入もできるようです。わかりやすい解説もあり。
→
YouTube ♪ Alina ♪ どなたかが作った写真映像とともに
(個人的には、視覚的に何にもないまっさらな音だけを聴く方がいい気がします)
**************
アルバム『ALINA 』のライナーに入っているペルトの言葉 ♪
I could compare my music to white light which contains all colours.
Only a prism can divide the colours and make them appear;
this prism could be the spirit of the listener. Arvo Pärt
私の音楽は、色という色を全て含んでいる 白い光 に喩えることができます。
プリズムだけが色を分けることができ、それを見えるものにします。
このプリズムは聴き手の精神と言っていいかもしれません。 アルヴォ・ペルト